サカタカツミノブログ

個人的なブログ。ブログなんてすべてそんなものだけど。

しみじみと地味で滋味な。

子どものころはトロの握りが好きだった。腹一杯好きなものを食べていいといわれて、遠慮することなくトロを何十個と食べて、その後「好きなものを食べていい」というお許しが二度となかったことを未だに覚えているくらい。かんぴょう巻きは眼中になく、食べ…

経験の功罪を考えてみた。

ビジネス社会に限らず、経験がないことは不利になるケースが多い。そう、なにか困難に直面したとしても、一度でも似たような経験をしていれば、意外にスムーズに乗り越えられる。ただ、逆にいうと、一度経験したのだから、二度同じ困難に直面するなといわれ…

メモリーは歪んでいくよ。

人の記憶ほどいい加減なものはなくて、自分にとって都合の良い場面を切り出して、そこだけを覚えていて、それ以外のところは忘却の彼方になっていて、結果的になかったことになっていた、ということはよくある。同じ場面において、別の人の都合の良い部分が…

ホワイトボードのある家。

正しくいうと、家ではなくて仕事場だけど。さらにいうなら、ホワイトボードではなくてアクリルボードなのだけれども。建設的な議論をしようと考えたとして、自らの考えを整理し、周囲に指し示し、誤りを正してもらったり、間違いないと同意を得たりするとき…

プロフェッショナルの姿。

先日、プロデュースを担当しているスープ・ラボのデモンストレーションバージョンを神田小川町のスペースをお借りして開催した。その際、食のワークショップというテーマで記事にするということで、エル・ジャポンが、そのスペースの取材に来ていた(別にス…

コーヒーミル買いました。

きっかけは、挽きたてのコーヒーを飲みたい、というだけだった。それよりも、焙煎したてのコーヒー豆で飲みたい、というだけだった。そもそも、美味しいコーヒーが飲みたい、というだけだった。結果として、できるだけ新鮮な豆を手に入れて、自分でカリカリ…

進化し退化して進化する。

月に何度か足の調子がすぐれない日がある。といっても出かけないわけにはいかないので、足に優しいシューズに頼ることになる。包み込む感覚が素敵すぎるのに、がっちりとホールドする能力はとても高くて、このシューズを選んで良かったと、それこそ何度でも…

年齢なりに成長すること。

年相応という言葉がある。当たり前のように使っていたけれども、実は意外にそれは難しいことに気がつく。ある年齢になれば、その年に相応しい役職について、それ相応の振る舞いをしていると、勝手に思い込んでしまっていた。が、実際のところは、年をとった…

気配りすることの難しさ。

周囲にまったく気配りができない人がいる。人の話を聞いていないというレベルではなくて、そこにまるで自分しかいないように振る舞う、という凄さ。もっと周りを見渡していれば、人の話に耳を傾けていれば、相手の気持ちを察することができれば、いまのよう…

狂わずに止まらないこと。

MacintoshはSEあたりから、クライアントに専用のリュックサックに入れて運び、ハイパーカードを使ってプレゼンテーションをしたり、Newton MessagePadは歴代持っていて、その大きさに閉口しつつ、無理して使ったりしていた。Appleにお布施を払うのが大好きだ…

そこにある自由について。

Macに最初から入っている辞書を使って自由と調べてみると面白かった。以下、一番の意味だけを、引用してみる。 他からの強制拘束支配などを受けないで,自らの意志や本性に従っていること(さま)。自らを統御する自律性,内なる必然から行為する自発性など…

くつろぎの食事と正解と。

ざっかけない飲食店ならくつろげるかというと、そうでもない。行き届かないサービスや清潔ではない空間にイライラしてしまって、料理の味がわからないこともある。逆に、萎縮してしまうような素晴らしいインテリアと、慇懃無礼とも取れるようなサービスに戸…

シャツの店がしたかった。

シャツの店がしたかった。いや、まだできるかもしれないけれども。とりあえずは過去形で。二十年以上も前の話だったと思う。オーダーワイシャツは当たり前のように存在していたけれども、フツーのシャツのオーダーは、それこそお抱えのテーラーがいない人に…

ホッとする味のそれぞれ。

ホッとする味について考えてみたことがある。海外旅行から帰ってきて、まず口にしたい食べ物はなにか、という感じだろうか。やっぱりお米を食べると日本人って実感するよねとか、味噌汁を飲むと心が安らぐとか、人それぞれあって、わたしは、その話を聞くの…

思い込みを捨てられるか。

手元が見えにくくなってきたので、スマートフォンのサイズをアップしたり、デスクトップパソコンを手に入れて大画面で仕事をするようにしたりと、抵抗を続けてきたが、どうにもままならなくなって、手元が見えるメガネ、遠近両用という便利なものがあるらし…

桜並木の下では考えない。

社会人になったと実感したのは、花見の場所取りを命じられた時だった。ブルーシートを抱え、夜桜の下で宴会をするためのスペースを確保するために、朝から出かける。いまのように、とにかく座る場所を得ることができればミッションコンプリート、ではなかっ…

牡蠣フライを溺愛してる。

牡蠣フライの旨さを正確に伝えることは難しい。そもそも牡蠣自体、大人になってから好きになる食べ物の代表であり、酸いも甘いもがわかってからでないと理解できないものなのに、フライというフォーマットは、年齢を重ねたタイミングでは食べられない、むし…

自分だけの定番をさがす。

衣替えの時期にが近づくと、自分の中でささやかなオーディションが開催される。上記の写真は夏の靴下のスタメンを選ぶオーディション。コーギーは自分だけの夏の定番靴下。今年もそれでいいのか、違うものを探すべきなのか。短い時間だけれども、意外にキチ…

足下を見つめなおす機会。

電車に乗った時に、即座にスマートフォンを取りだして見る、という習慣を改めようと思っている。ソーシャルネットワークツールは好きだし、ニュースアプリも暇つぶしには最適だ。なにより他人の思考が流れ込んでくることによって、自分の視野が広がったよう…

オープンエアーは楽しい。

都心部のビルの谷間から、何やらいい匂いが漂ってきて、覗いてみたらビックリとなる機会が増えた。飲食店でもなんでもないところに、こぢんまり屋台が出ていて、昔の縁台将棋をしているかのように、誰かが、簡単な料理をつまみにビールを飲んでいる。わずか…

回る回るよ時代は回るよ。

有楽町にある銀座スカイラウンジで昼からビールを飲んだ。ビールにあうつまみがあるのかなと思ったのだが、なし。なのでビールオンリーの、いわばストロングスタイル。銀座スカイラウンジは回転レストランなので窓の外の景色が流れていて楽しい。と、サラッ…

コーヒーでミーティング。

コーヒーを飲みながら、たわいもない話をする。簡単な行為のように思えて、歳を取ると難しいことになったなと、最近、痛感する。例えば、少しでも実りのある時間にしなければと、思ったり、相手を退屈させない話をしなければと、考えたり。邪心溢れる時間に…

街を切り取るということ。

減量生活者としてはウォーキングは欠かせない日課だ。雨が降っても傘をさして歩く。それが正しいのだと思う。正確には、そうでも思っていなければ馬鹿げている行為を自分自身で納得できないだけ、ともいえる。とにかく、日々歩き続ける。走ればいいじゃない…

効率の先にあるものとは。

アイデアを効率的にカタチにするにはどうしたらいいのか、という思考回路で仕事を進めることが多い。傭兵のように求められる結果を常に出し続けないといけないという、仕事柄なので仕方がない。情緒がない仕事の進め方、発想、思考、周囲へのアプローチを振…

気分の良い酒宴の後には。

毎週のように同じ場所の前を通っているのに、まったく気づかない景色にビックリすることがある。気分よく飲んで、世の中にインパクトのある、極めて面白いことを仕掛けていこうと、新たな決意をした直後にみる風景は、間違いなくいつものそれとは違っている…

気がつかない当然のこと。

サンドウィッチへの愛は何度も繰り返し書いてきた。しかし、愛するが故に悩みもあったのだ。そう、減量生活者にとっての最大の敵であるカロリーについて。多くの減量指南の情報を読むと、共通しているのが「パンはご飯と比べて太る。なぜならパンには油脂が…

減量生活者の喜びと悲哀。

割と真面目に減量生活をしている。はじめてから二週間経過。一ヶ月でだいたい二キロ減量して、半年で十キロ落とせれば理想かなと、取り組んでいる。半年なら十二キロだろうという声が聞こえてきそうだが、世の中の多くのことはなかなか理想的、かつ、計画的…

くつろいで酒を飲むこと。

こんな話をしても信じてもらえないが、人と酒を飲むのが得意ではない。大勢で騒ぐのは好きだし、少人数で濃い、でも無駄な話をしながら飲むのも、悪くないと思っている。しかし、サシ飲みとなると別だ。いや、酒を飲むというだけではないな。サシでご飯を食…

香りを楽しむということ。

ずっと以前、香草は苦手だった。たぶん、ある世代までの人はみんなそうじゃないかな。未だにパクチーは好きじゃないという向きは、多いと思う。料理に香りは大切だが、鮮烈なそれは、一昔前の食卓には登らなかったし。季節感を感じる「それとなく漂う控えめ…

レンゲが上手く使えない。

恥ずかしい話をする。レンゲが上手く使えない。チャーハンに添えられているのがスプーンだったらいいのに、と思ったことは一度や二度ではない。底にへばりついてしまう米粒の対応に、苦慮してしまうのだ。舌をペロッと出して舐め取るのは、女の子だったら可…