サカタカツミノブログ

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あえて逆ばりをしてみる。

ポピア・トード(揚げ春巻)タイ料理だから生春巻き、ではなくて、あえて揚げ春巻を。

タイやベトナム料理を食べに行ったときに、それこそ「なにも考えないで」生春巻きを注文してしまうことは少なくない。だから、というのも変だが、私は「あえて」揚げ春巻きを注文してみたりする。これができるようになるまでには長い時間がかかった。要は「食べたいものへの欲求に素直に従う」という行為は、意外に難しいし、超えなくてはならないハードルが多すぎるのだ。例えば、抹茶ババロアが有名な店があって、客のほとんどがそれを食べている店内で、食べたくなった雑煮を注文するにはかなりの関門がある。

まず「せっかく」という関門だ。せっかく足を運んでいるのだから、名物である抹茶ババロアを食べなければならないだろう、という心理。特に普段行かないような場所にある店ならなおさらだ。次に「美味いのか?」という関門。抹茶ババロアは万人が認める味なのだろう、しかし、そんな店の雑煮は美味いのか? もしかしたら雑煮は大したことはないかもしれないという不安。そして「店の人の気遣い」である。メニューにはあるけどオーダーが入らないから面倒くさいんじゃないか、とか。食べたいものを食べる難しさ。