サカタカツミノブログ

個人的なブログ。ブログなんてすべてそんなものだけど。

オムライスはキャンバス。

オムライス。こういうメニューを食べても許される年頃なんです。ウソ、ゴメンなさい。

昔からオムライスにはなにか書かれていた。それはもう間違いない。単にトマトケチャップをかけただけでは済まされない。絵心があるなしにかかわらず、オムライスはキャンバスとして、あらゆる人の前に立ちはだかる。できたてを食べたいのに、なにを書いたらいいのか最後まで逡巡してしまって、結局『ニコちゃんマーク』でお茶を濁してしまわざるを得ないときなどは、心底ガッカリしてしまう。オムライスは美味しくできたのに、なんというか、画竜点睛を欠くという感じだろうか。いや、大げさだな。

最近はおにぎりやお弁当もアートの対象になっているようだが、オムライスのそれには歴史的に及ばない。母親の、父親の、恋人の、作った人の、思いを、料理だけでなくメッセージを添えることで、さらに強く印象づける料理。そう考えると、オムライスはメッセンジャーであり、恋の架け橋や仲直りのキッカケや感謝の意を表するメニューなのだろう。とはいえ、メッセージが重すぎると美味しくないのだけれど。当然、内容がという話ではなく、トマトケチャップの量が多いのだ。でも、愛は伝わる。