サカタカツミノブログ

まったく個人的なブログ。ブログなんてすべてそんなものだけど。

桜並木の下では考えない。

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社会人になったと実感したのは、花見の場所取りを命じられた時だった。ブルーシートを抱え、夜桜の下で宴会をするためのスペースを確保するために、朝から出かける。いまのように、とにかく座る場所を得ることができればミッションコンプリート、ではなかった時代。ただ場所を確保するためでは、仕事が出来ないヤツと烙印を押されていた。花を愛でることができるのはもちろんのこと、集まりやすく、トイレにも行きやすいなど、その場所で快適に時間を過ごせるために、考慮すべきことはたくさんあった。

誰かのために何かをすることは難しい。良かれと思ってやることが、他人のためにならないことがあるからだ。目の端に入るゴミ箱が気持ち悪いと感じる人もいれば、ゴミが簡単に片付けられるポジションがストレスを軽減させる人もいる。そういうことをいちいち考えながら、場所を確保し、準備をするのはとても頭を使う。まるで「仕事に必要なことは、花見の幹事をすることで学んだ」という本が書けそうなくらいだ。嘘、それは大げさすぎる。いまはなにも考えず桜並木を通り過ぎる、そんな花見で満足である。