サカタカツミノブログ

個人的なブログ。ブログなんてすべてそんなものだけど。

豆の旨さにいま気がつく。

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好き嫌いなどないと自慢げにいいたいが、残念ながら少しだけある。まずキュウリ。近所のサンドイッチが美味いパン屋さんでも、ツナサンドのキュウリは抜いてもらう。サラダがとても美味いフレンチレストランでも、抜いてもらわなかったキュウリは同行者の皿にこっそりと移したりする。ただ、好みではないだけで、実は食べられる。スイカはスープやシャーベットになっていれば我慢できるが、切っただけの状態だと食べられない。苦手ではなく、これは嫌い。ただ、大人になってから好きになったものもある。

例えば、豆はその典型。子どもの頃、豆ご飯だといわれれば、憂鬱になったものだ。煮豆も好きではなかったし、おせち料理の黒豆に心弾むことはなかったし、節分のときの煎り大豆だってまったく好きじゃなかった。今はどうだろう。豆は好物だ。インドレストランにおける豆カレーは、文字通りファーストチョイスだし、ビストロでも豆料理があれば頼む。和食屋さんにおける土鍋で炊かれた豆ご飯は、歓声を上げるメニューの一つだ。そう考えると揺るぎない価値観の持ち主なんて、幻想なんだなと思う。きっと。