サカタカツミノブログ

個人的なブログ。ブログなんてすべてそんなものだけど。

トマトの暴力性について。

鶏肉のスモークトマト煮込み。アスパラガスとじゃがいもが添えてある。安心の味わい。

トマトが好きである。ただ、生のトマトはそれほどでもない。火にかけて味を濃縮してあるトマトがたまらない。プチトマトを二つ割りして、たっぷりの量をフライパンにあけて、オリーブオイルでジックリと炒める。少しだけ塩を振って水分を引き出した上で詰めていく。薄くスライスしたバゲットですくって食べるとたまらない。まあ、トマトの持つ「暴力性」に気づいていなければ、その美味さとの幸せな関係を保ち続けることができる。が、バイオレンスの先に穏やかなそれはなかなか存在しない。

そのうまさ故にほかの味わいを打ち消してしまう。火を入れて詰めたらさらに際立つ。美味さとしては鉄板であるけれども、だからこそ飽きが来てしまったり「なにを食べても同じ」という悲劇が待っている。トマト味かー、いやー昨日も食べたしな、という感じ。悪魔風であろうが、タップリの別の野菜が刻み込んであろうが、ひき肉と共存してようが同じ。トマトはトマトでありつづける。縁の下の力持ちを気取っているが、実はそうでもない。そこが魅力なのかもしれない。なにいっているんだ、私(汗)。