サカタカツミノブログ

個人的なブログ。ブログなんてすべてそんなものだけど。

人の時間を消費すること。

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年齢を重ねるとともに相談されることが増えた。まあ、世の中の多くの人はもっと早くから相談される人生なんだろうけれども、意図的に相談されることを避けてきた人生なので、相談に出会うことは少なくて済んだ。そう書いてしまうと相談されるのが嫌だというふうに聞こえてしまうけれども、まったくその通りで、相談されることは苦手である。理由はとてもシンプルで、相談とは『相手の時間を消費すること』だと考えているからだ。といっても、それは相談を受ける側の時間を時間を消費するから、ということではなくて、相談をする側に無駄な時間を使わせたと思われないかという不安からだ。

相談される相手との情報共有が上手くいってない場合、そもそもの知識や考えかたなどの前提条件にズレが大きい場合、相手は相談しているつもりでいても実際は何も相談していない場合など、相談に対して的確に応じるには、いろいろな準備が必要なはずけれども、経験上、そういう準備をする時間などないことが多い。結果として、わかっている状況、過去の類似ケース、自分の経験など、ありあわせのネタで『まあまあごく一般的にはこの程度だろうと推測される』回答をするしかない。それがたまたま素晴らしい答えであるときもあるが、往々にして大した話でもなく、それほどスッキリはしない。

結果的に『時間を無駄に使う=人の時間を消費してしまう』という感じだなぁと思ってしまって、ネガティブな気持ちになってしまう。期待に応えられなかったというのとは違う、上手く説明できないが、徒労感は半端ない。だとしたら、相談は受けないに限ると決めていた。が、年齢も相応になってきたし、相談くらい受けないと格好がつかない感じになってきた。上手く相手の期待に応えられているとは思ってはいないが、なんとなくの落としどころもわかってきた気もする。結果として、相手の時間の消費を最小限にできるようになったはずだ。だからといって、相談を受けたいと思ったことはない。