サカタカツミノブログ

個人的なブログ。ブログなんてすべてそんなものだけど。

その街にあったあの珈琲。

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自家焙煎という言葉に過剰に反応してしまう。珈琲が好きなので当然と言えば当然なのだが、それに加えて、その場所でしか飲めないという、ある種の物語のようなものに惹かれてしまうのも大きな理由。コーヒー豆は生鮮食品であると思っているので、できれば評判のいい、流行っている店で飲みたい。たくさん客が入っているということは、美味しいはずだ、という以上に「きっと豆が新鮮である」と、類推できるからだ。余談だけが、和菓子屋さんもそうだ、と思っている。流行っている店は商品の回転が早い、ということは、いつも出来立てに近い新鮮な菓子が食べられ、結果的にそれは美味しい。

街に愛されてるコーヒーショップは、佇まいがいい。さりげなく溶け込んでいるのに、結果として際立っている。浮かび上がってくるというと大げさだけど、歩いていても目の端に入る。その店内の空気を壊さないように、そっと中に入ってみると、その街の空気が流れている。邪魔をしないようにあてがわれた席に座り、その店で飲むべきメニューを見つけ出すことに全力を傾ける。といっても、店として一押しだったり、ネットで評判をとっているそれを飲む、ということではなく。今の自分の気分に相応しいコーヒーを探すと。そう、その街に暮らしているとして、今、その場で飲みたくなる一杯を。